ひぐらしのなく頃に。考察のーとご。鬼隠し編
前回述べた被害妄想説(もとい脳内麻薬の過剰分泌)をもっと突き詰めていこうと思う。
さて、今回議論されるのは、監督とは誰か。鷹野の失踪は何故起こったか。富竹の死について。レナの前の学校での行動。雛見沢で起こった過去のよっつの事件は誰が犯人か。圭一はどうして死んだのか。うはあ、結構指摘されてんなあ。文章にまとめると今回は難しくなりそうなので、というかそれがやりやすいと某氏より助言を頂いたので箇条書きで。
○監督とは一体誰か。
前回の推理で行くと医者、もしくは村の人の誰か、ということになります。が、この場合誰でもいいので流してもいいでしょう。
○鷹野の失踪ってどうして起こったの?
それが被害妄想説のちょっと困ったところでした、がよくよく考えると、鷹野が富竹を殺したのではないか、と推測できます。だって、失踪したんだから鷹野が怪しいじゃないですか。綿流し編をやると疑問が出てきてしまうのですが、一応それも説明できるので、それは考察6で。
○富竹の死がわからないんだけど・・・。
富竹は死ぬ間際、極度の興奮状態にあった、と説明がされています。これから、脳内麻薬過剰分泌説、もとい被害妄想説が生まれたわけです。幻覚を見て死んだのではないだろうか、などと考えていますが、あまりうまい説明が思い浮かびません。
○レナが昔いた学校での凶行ってやっぱりオヤシロさまが原因なの?
祟りですむならば、それはアンフェア、というものですからここでは考慮しないこととします。すると、レナは二重人格であるという説明がひとつできます。
レナの本名は竜宮礼奈です。だけれど、それを本人も本名のようにレナ、と使っています。そして、魅音の「圭ちゃん。・・・レナはレナだよ? 礼奈って呼ぶのは他人だけ。そこんとこ、わかってるよね?」という台詞。ここで、「レナ」という人格と「礼奈」という人格があると説明がいくのですが、医者は自律神経失調症、と診断しています。だけれど、自律神経失調症というのは、そんな症状ではなかったはず・・・(確か)。二重人格であると説明がつきそうなのですが、これでは被害者たちがあまり語りたがらなかった、という点で疑問が残ります。というわけで、TIPSの二重人格のものやレナの名前はミスリードの可能性大。
ふたつめの説明として、ガラスの窓を割ったのは狂言だったというものです。では、何故わざわざ狂った自分を演出する必要があったのか。
レナに殴られた被害者たちは、レナをいじめていたと考えられはしないでしょうか。そして、ついに堪忍袋の緒が切れたレナは、いじめた生徒に殴りかかる。そして、冷静になって考えてみたとき、自分がしたことに恐ろしさを感じた(というと大げさですか。でも、犯人の心境はそういうもんです。だから、隠蔽したり逃げたりするんです)から、ガラスの窓を割って、みんなに自分が狂っているところを見せ付ける。自分が狂ったのはオヤシロ様のせいだ、などと傍から見れば意味不明なことを言えばこれで狂った人のできあがり。
いじめていたことに罪悪感を持っていた彼ら(?)はあまり、そのことに触れたくない。殴られたのは仕方ないことだ、と思っていたとも推測できる。だから、被害者はあまり語りたがらず、学校もあんまり不祥事を公にしたくない。だから、口が重くなる。医者のほうは、職業倫理がしっかりしていた、でいいでしょう。
○雛見沢でおこった事件ってさ結局なんなのさ? 圭一が関わった事件とはあんまり関係ないの?
関係ないと見られます。そして、すべてが別々に起こった事件だと推測できます。
一応、ここで事件をまとめてみる。というか、過去にまとめたメモのコピペです。
・最初は現場の監督が6人に殺害され、6分割される。主犯格は未だ行方不明、右腕見つからず。
・翌年。ダム誘致派だった男が旅行先で崖から落ち死亡。妻見つからず。
・翌年。神主が原因不明の死(過労とかでは?)。そのあと、妻が入水自殺(遺書発見された)と思われているが、実際には分からない。
・翌年。主婦が撲殺。ダム誘致派の弟のところの家。何故か弟は生きている。でその後悟史行方不明。主婦撲殺事件は犯人捕まっていた。異常者らしい。この事件だけ新聞には載っていない。
以上から、あまり共通項が見られない、というところに注目すると、別々に起こったのでは? と思えます。
最初の事件は、主犯格が高飛びした、とか考えることもできるし、本当に泥の中に落ちた、とか考えることもできます。もちろん、現場監督は死んでいるはずです。
次。妻が夫を殺し、妻は逃走。そう考えることができないでしょうか? 綿流しの日に起こったのは多分偶然でしょう。本当に事故で、二人とも死んでいるが、妻だけ遺体があがらない、という説も可能です。
次。神主が過労で死んだ、と考えると一番忙しい綿流しのときに死ぬのは当然でしょう。妻は入水自殺した、というのが一番強いでしょう。
次。主婦が撲殺されたのは、異常者によって。しかも、一連の事件をまた続けてみたかった、と言っている事から、綿流しの日に起こるのは必然。悟史失踪は前回説明したので省きます。まあ、要は彼も被害妄想がひどくなり、どこか別のところに移された、ということで。
どうでしょう。すると、別々の事件に見えませんか? まあ、そう簡単にいくのかどうか分かりませんが。
あ、ひとつ不思議なことが。富竹って、最初の事件が起こるちょっと前からいたよね。と、するとこれは・・・? 偽名を使っている、雛見沢に住むことを拒む。こういった点から推測されることを今考えております。
○圭一ってなんで死んだの?
前回説明したように被害妄想。これも富竹と同じようにうまく説明できませんが、幻覚を見て死んだのは間違いないでしょう(大石の電話から)
どうでしょうか。ある程度、説明できたのでしょうか、不安です。まだ、鬼隠しについては書きたいことがあるので再び書きます。
追記。
魅音の大石に対する殺意って結局どうだったの?
圭一を狂わせた原因が大石だと感づいていたのでは、というか悟史というまったく同じ前例がいるわけですし、圭一が狂ったのは常識的に考えて大石が何か話したからではないか、と分かったからでしょう。
○じゃあさ、おはぎに入ってた針も幻覚だったの?
だと、考えられます。魅音はただのいたずらじゃん、と言っています。そして、圭一がそれを問い詰めた際、圭一にではなく大石に殺意が向いていたこと、つまり、圭一が魅音を問い詰めて魅音が傷ついたのに、殺意が大石に向く、ということにより圭一を助けようとした魅音の発言だったと考えることができます。
○レナは何で謝ってたの?
前回説明したことが正しいとするといじめられていたときのことが思い出されたからではないでしょうか。プロローグあたりでも
「誰かが謝っている気がした。彼女は何を謝っているのだろう。
それに聞き耳を立てるのは悪い気がしたので、意識的には聞かないようにした。
親類の葬儀のために戻った、久しぶりの都会だった。
つい先月まで住んでいたにもかかわらず、都会のにぎやかさに圧倒された。
(中略)
・・・誰かが、まだ謝り続けている。彼女は誰に謝っているのだろう。
これだけ謝っているのだから、もう許してやればいいのに。
彼女だってこんなにも謝り続けることはないはずだ。
いつでも彼女を許そうとしない誰かに、俺は少し苛立ちを覚えた
(そのあと多少文章続き、夢オチ)」
とあります。これは、レナがいじめられていたことを暗示するものではないかと思われます。
○両親がいないって何で知りえたの?
よく考えてください。両親にとってみれば、いや一般人から見ても、圭一の行動はおかしいわけです。そんな息子を一人きりにしておくのは不安なことでしょう。それを圭一と親しい魅音やレナに「家をしばらくあけるので圭一をよろしく頼みます」などと言うのはごく自然なことではないでしょうか。
○「嘘だッ!!」完全に人格違うんじゃない?
んー、厳密にはおんなじじゃないかなあ、と。これも、レナのいじめられっこのときの記憶がよみがえったから、ではないかと。毎回、圭一が威圧的な態度をとったときに(怒鳴りつけたり)そういうことになるので、んー、まあ人格が違うといえば違うのかな? ただ、魅音魅音のまま変わらなかったはずです。